2005年02月17日 EU外交・安全保障
フェッレーロ=ヴァルトナー委員の訪ウクライナ
欧州委員会のベニータ・フェッレーロ=ヴァルトナー委員(外交・近隣政策担当、オーストリア出身)は、本日(中欧時間17日)ウクライナを訪問する。ウクライナは、クチマ前大統領の後任を決める選挙戦をきっかけに、昨年末から今年初めにかけて民主化(オレンジ革命)が実現したところであり、今回の訪ウクライナも、欧ウクライナ関係の緊密化を目的としてなされる。
フェッレーロ=ヴァルトナー委員は、キエフでヴィクトル・ユシチェンコ大統領、ユリア・ティモシェンコ首相のほか、オレグ・リュバチュク副首相などの閣僚と会談する。
ウクライナは、従来ロシアの影響の強い国であったが、オレンジ革命以後、EU加盟を目標に、ロシアと訣別してEUに接近する路線を打ち出しており、EU側もこの動きを当初から歓迎してきている。
EU加盟にあたっては、自由主義経済・民主制・人権保障などの基本価値を含めたアキ・コミュノテールの全面的な受容が必要とされており、そのための経済改革・政治改革に多大な資金と作業が必要となる。
今回の訪ウクライナに先立ち、フェッレーロ=ヴァルドナー委員は、ウクライナの改革に対するバックアップの強化を表明している。EUは現時点で既にウクライナへの世界最大の財政援助を行っているが、今後も、それを増加していく予定である。
EU・ウクライナ協力理事会は、21日にブリュッセルで、欧州近隣政策の一環として行動計画の採択を予定している。今回の訪問では、これに先立ち、ウクライナ側の意思を最終的に確認する。
ウクライナにとって、EUの巨大な市場は魅力的である。欧州委員会は、ウクライナのWTO加盟後に、FTA交渉をはじめたいとしており、そのための準備作業が進められている。






