欧州委員会告示「ヨーロッパの潜在脳力を覚醒する」
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間20日に、告示「ヨーロッパの潜在脳力を覚醒する:こうすれば大学はリスボン戦略に完全に貢献できる(Das intellektuelle Potenzial [en: brainpower] Europas wecken: so können die Universitäten ihren vollen Beitrag zur Lissabonner Strategie leisten)」を発表した。
告示では、リスボン欧州理事会以来EUが取り組んでいる、「知的社会」への経済的な構造転換への適応という問題意識を背景に、高等教育機関を、教育・研究・イノヴェーションの重要なファクターと位置づけ、(1) 高等教育機関の質と魅力の向上、(2) マネジメントの向上と機構改革、(3) 高等教育機関の財政状況の改善の三点を喫緊の課題として挙げ、理事会に決議を促した。
注目されるのは、告示が、具体的な数値を示して、欧州の大学の問題点を克明に洗い出していることである。例えば、就労可能人口のうち大学卒業生の占める割合が、主な先進国の中で最悪であることを指摘。さらに、高等教育機関の財政状況についても、日本と同等の低レヴェルにあることを指摘し、財政状況の改善を求める裏づけとしている。告示によれば、EUがアメリカの高等教育機関の財政レヴェルに追いつくためには、現状に追加して毎年1500億ユーロの投資が必要だという。
| 米 | 加 | 日 | 韓 | EU | |
|---|---|---|---|---|---|
| 高等教育修了者率(%) | 38 | 43 | 36 | 26 | 21 |
| 高等教育進学者率(%) | 81 | 59 | 49 | 82 | 52 |
| 研究者数(人/1000人) | 9,0 | k.A. | 9,7 | k.A. | 5,5 |
| GDP中研究投資の占める割合(%) | ca. 3 | k.A. | ca. 3 | ca. 3 | 1,9 |
| GDP中高等教育の占める割合(%) | 2,7 | 2,5 | ca. 1,1 | 2,7 | 1,1 |
(表:欧州経済新聞社作成. Quelle der Angaben: Mitteilung der Kommission "Das intellektuelle Potenzial Europas wecken: So können die Universitäten ihren vollen Beitrag zur Lissabonner Strategie leisten")






