欧州委員会がノヴァルティスによるヘクサールとイオン・ラブズの買収を許可
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間27日、スイスの製薬コンツェルンノヴァルティス(Novartis)による、ドイツのジェネリック製薬会社ヘクサール株式会社(Hexal AG)と、その子会社である合衆国のジェネリック製薬会社イオン・ラブズ社(Eon Labs Inc.)の買収計画を、条件付きで許可した。
ノヴァルティスは、ヘクサールとイオン・ラブズを買収し、配下のサンド薬品(Sandoz)と統合する予定。サンド薬品は、もともとスイスの製薬会社であったが、1996年に、チバ・ガイギ社との合併によりノヴァルティス社となった。その後、2003年に、ノヴァルティスの傘下として、ジェネリック製薬会社として再建されていた(本社:ヴィーン)。
ジェネリック(generic)医薬品とは、特許切れの製法や有効成分を用いて生産される医薬品で、通常の医薬品と較べて安価なのが特徴。先発医薬品に対する意味で「後発医薬品」などとも呼ばれる。薬効には差はない。
この買収計画により、ジェネリック医薬品市場では、ノヴァルティスは、現在第一位のテヴァ(TEVA)社=イスラエル=を抜いて、世界最大となる見込み。欧州委員会は、この買収によって、ジェネリック医薬品市場における域内競争が阻害されないように、いくつかの条件をノヴァルティス側に呑ませた。
第一は、ポーランドにおけるカルチヘクサール(Calcihexal)=ヘクサールが生産するカルチトニン(Calcitonin)薬品=に関する権利の売却。第二は、ドイツにおけるディクラック(Diclac)=ヘクサールが生産するリューマチ薬=に関する権利の売却。第三は、デンマークにおけるアプリン(Apurin)=ヘクサールの通風薬=取引の売却(売却先が希望する場合にはアロプリノール(Allopurinol)の権利も売却する必要がある)。
欧州委員会は、これらの売却により、域内市場における競争阻害のおそれは除去されるとして、買収を許可した。