ハンガリー次期大統領にラースロー・ショーヨム元憲法裁判所長官
ハンガリー議会は、中央ヨーロッパ時間7日、次期大統領にラースロー・ショーヨム元憲法裁判所長官=63歳=を選出した。ショーヨム氏は、今年8月5日に大統領に就任する。
ショーヨム氏は、第三回目の投票で、対抗候補である社会党のカタリーン・シリ議会議長を僅差で破った。
ハンガリー議会は、次期大統領を選出する投票を二度行ったが、いずれも必要な3分の2の多数を制する候補は現れず、第三回目の投票にもつれ込んだ。
第三回目の投票では、多数を取ったほうが大統領に指名されるが、ショーヨム候補が185票、シリ候補が182票となり、ショーヨム候補が多数派を制した。
今回の投票では、シリ候補が社会党の党員として立候補したのに対し、ショーヨム候補がフィデス―ハンガリー市民連合、ハンガリー民主フォーラム(MDF)、自由民主連盟(SZDSZ)から支持を受けた。ハンガリー社会党は、かつて独裁政権を築いたハンガリー社会主義労働者党の後身にあたる党であり、また、フィデス・MDF・SZDSZはもともと反共産主義を標榜していたことから、今回の投票は、旧共産系対旧反共産系の決戦と見ることもできる。そして、この決戦は旧反共産系の勝利におわった。
SZDSZは、現在社会党とともに連立政権を組んでいるが、シリ候補には投票できないとしてショーヨム候補支持にまわった。これは、元来の方向性が明らかになったということができるだろう。
ほかならぬショーヨム氏自身が、ハンガリー民主フォーラムの設立に参画してハンガリーの体制変革を推進したほか、憲法裁判所長官在任時代にも、司法積極主義と大胆な目的論的解釈を用い、ハンガリーの民主化に多大な貢献をした人物である。
現在、ハンガリー議会では、第一党の社会党、第二党のフィデスの双方が、ともに過半数を有していないため、第三党以下の政党がキャスティング・ボードを握るかたちとなっている。






