2005年06月09日 EU競争
欧州委員会による助成金の許可状況
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間8日、連合王国の北アイルランド語放送基金(Northern Irish Language Broadcast Fund)に対する国庫助成を許可した。また、欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間9日、ドイツのソルヴェイ曹達有限会社(Solvay Soda GmbH)に対する国庫助成金を許可した。
欧州共同体条約は、原則として域内競争を阻害する国庫助成を禁止しており、競争阻害のおそれのある国庫助成を適法に行うには正当化事由が必要とされる。
北アイルランド語放送基金は、1998年の聖金曜日協定(Good Friday Agreement)が北アイルランドにおけるアイルランド語による映画やテレビ番組制作の財政援助を規定していることに基いて、今回新たに設立されるもの。聖金曜日協定は、1998年4月10日に、アイルランド政府・連合王国政府・北アイルランド諸政党の間に締結された協定で、北アイルランド紛争(IRAのパルチザン活動など)の和平協定の内容を有する。
連合王国は、北アイルランド語放送基金に対して、2005年から2009年までの期間、1億7700万ユーロ(1億2000万英ポンド)の拠出を行う。
この助成金は、欧州共同体条約が例外として規定する文化促進のための助成金に該当するため、許可される。
また、ドイツのソルヴェイ曹達に対する助成金は570万ユーロで、域内競争を阻害しないと判断された。助成は、ナトリウム炭酸塩の生産を環境(特にライン川)にやさしいものにする計画に対するもので、計画が実行されれば砒素・亜鉛・アルミニウム・鉄・マンガン・燐・バリウム・鉛の排出が減るという。




