2005年06月14日 EU科学・研究
ナノテクノロジー:N&N行動計画2005-2009
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間7日に告示された「ナノサイエンスとナノテクノロジー(N&N):ヨーロッパのための行動計画2005-2009」(欧州委員会報告2005年243号確定)について、同13日、ブリーフィングを行った。
ナノテクノロジーは、最先端技術の一つで、ナノメートル(1億分の1メートル、原子3個分の大きさ)単位の高精度の製品などを開発する技術。コンピュータのプロセッサや、医療(ナノ医学)などへの応用が期待されている。
欧州委員会のヤネス・ポトチュニク(Janez Potočnik)委員(科学・研究担当)は、ブリーフィングにあたって、「ナノテクノロジーが欧州産業と社会全体に対して持っている潜在力は巨大だ(Der Potenzial der Nanotechnologien für die europäische Industrie und die Gesellschaft insgesamt ist enorm)」とし、ナノテクノロジーが将来の欧州経済にとってきわめて重要な役割を果たすとの認識を示した。
欧州委員会は、現在、ヨーロッパはナノテクノロジーで世界をリードする立場にあるとしており、行動計画も、将来性のあるこの分野に対する研究資金の投資や、人材育成に重点を置いた内容となっている。
しかし、行動計画は同時に、ナノ研究における倫理原則の遵守や、ナノテクノロジーが人体や環境に与える早急なリスク・アセスメントも要求しており、技術至上主義に対する警鐘も鳴らしている。






