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2005年06月16日   EU競争

最近の欧州委員会の競争案件の処理

欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間15日、製薬会社アストラ・ゼネカ(AstraZeneca)の競争法違反に対して6000万ユーロの課徴金を課した。また、同日、フランス貯蓄公庫(Caisses d'Epargne)と農業銀行(Crédit Agricole)のジョイント・ヴェンチャーを許可した。

中央ヨーロッパ時間16日には、アパックス・パートナーズ(Apax Partners)によるメルンリュッケ・ヘルス・ケア株式会社(Mölnlycke Health Care AB = Aktiebolag)の買収と、クロンプトン社(Crompton Corporation)によるグレイト・レイクス・ケミカル社(Great Lakes Chemical Corporation)の買収を、ともに許可した。

アストラ・ゼネカ社は、連合王国及びスウェーデンの製薬企業で、胃潰瘍薬のロセック(Losec)について、1993年から2000年にわたって、特許制度を不正に利用し、他の企業のジェネリック製品の製造を妨げていたとして、高額の課徴金が課せられた。

ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、特許切れの製法や有効成分により製造される医薬品で、通常の医薬品に較べて格段に安いのが特長。薬効には差はなく、近年製造が盛んになっている。

欧州委員会によれば、アストラ・ゼネカ社は、各国の特許庁に不正な申請をして特許の延長を得るなどの行為を行っていたという。

フランス貯蓄公庫と農業銀行のジョイント・ヴェンチャーは、両社の金融機関向けの投資信託等保管部門について、経営統合を行うもの。欧州委員会は合併統制規則に基いて審査を行い、計画は域内競争を感得可能なほどには(spürbar)阻害しないとして、許可を与えた。

アパックス・パートナーズは、欧州系の投資グループで、医療用品の製造を行うメドロック・メディカル・リミティッド(Medlock Medical Limited)と、手術用手袋と皮膚消毒剤の製造を行うレジェント・メディカル・リミティッド(Regent Medical Limited)を所有している。一方、メルンリュッケ社は、外科治療用の使い捨て製品を製造するスウェーデンの企業。欧州委員会は、アパックスによるメルンリュッケの買収計画は、域内市場の競争を感得可能なほどには阻害しないとして、これを許可した。

クロンプトンとグレイト・レイクスはともに合衆国の化学企業であるが、ヨーロッパ域内市場でも活動しているために、買収には欧州委員会の許可が必要となる。欧州委員会は、両社の市場はオーガノフォスファイト(organophosphites)で重なり合っているとしたが、クロンプトンが液体オーガノフォスファイトを主な市場としているの対し、グレイト・レイクスは固体オーガノフォスファイトを主な市場としているため、問題はないと判断し、許可を与えた。

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