バローゾ委員長らがAUの首脳会議に出席:最大毎年450億ユーロの支援も
中央ヨーロッパ時間4日、リビアのシルテ(Sirte)でアフリカ連合(AU)の首脳会議が2日間の日程で始まり、アフリカ諸国の首脳が集う中、欧州委員会のバローゾ委員長とミシェール委員(開発・人道的支援担当)も出席した。
ホスト国リビアの最高権力者であるカダフィ氏(俗に「カダフィ大佐」と呼ばれる)は、アフリカ連合の創設のイニシアティヴを握った人物として知られ、今回の首脳会議でも各国の首脳を自ら迎えた。
バローゾ委員長は、新たに欧アフリカ協定の締結を提案するとともに、来年にはリスボンで欧アフリカサミットを開催したいとの意向を示した。また、同委員長は、EUからアフリカへの開発援助を、2010年までに毎年200億ユーロに増額し、さらに、2015年には毎年450億ユーロに増額することを目標としていると述べた。
アフリカ連合は、53か国の加盟国を有し、国連総会の4分の1以上の票を占める。EUは、9月の国連総会(安保理改革などが議題となる)を前に、アフリカに対する支援を次々と繰り出している。
アフリカ連合は、2003年にアフリカ統一組織(アフリカ統一機構、Organisation of African Unity)が発展解消する形で創設された国際組織。汎アフリカ議会、アフリカ委員会、アフリカ司法裁判所、執行理事会といった機構的枠組ではEUに類似しており(但し、他にもいくつかの機関があり、欧州会議(欧州評議会)や国連の要素も採り入れられている)、また、共同中央銀行の創設や統一通貨の導入を目標としている点でも、EUに類似する。
9月の国連総会では、アフリカ連合は、安保理の常任理事国2か国と非常任理事国5か国を要求する方針。今回の首脳会議には、国連のアナン事務総長も出席している。
なお、欧州からは、ドイツが安保理常任理事国に出馬する予定であり、アフリカからの支持は欠かせない。バローゾ委員長の表明した巨額の資金援助について、連合王国で「ドイツが増額を拒否する」旨の誤報が流されたが、ドイツのフィッシャー外務大臣(緑の党)が、「まったく逆だ」と慌てて打ち消した。
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