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2005年07月16日   ルーマニア情勢

ルーマニア洪水:死者19人、避難民は1万4000人に

ルーマニア政府は、東ヨーロッパ時間16日、ルーマニア東部で起こっている洪水による死者は19人に達したと発表した。行方不明者の死亡が確認されたため、行方不明者は0人となったとした。ルーマニア東部のシレト川(Siret、ウクライナからルーマニアに流れるドナウ川の支流)を中心に被害が出ており、1万4000人が避難しているほか、370件の家屋が倒壊、1270キロメートル分の道路、1000本の橋梁、鉄道・電話・電気・ガスが被害を受けているといい、被害の総額は少なくとも10億ユーロと見積もられている。

一時、シレト川の水位は通常の20倍にまで増水したとされるが、現在、水は徐々に引いていっているとされており、今後被害の拡大は収束するものと見られる。ただ、現在被害がどの程度把握されているかは不明で、今後犠牲者の数は増大する可能性がある。

ルーマニアでは、今年4月にも西部で大規模な洪水が起こっており、立て続けに洪水に見舞われた形となっている。今回の洪水では、全国41県のうち32県が被害を受けたとされており、ただでさえ豊かでない国家財政をさらに圧迫することになりそうだ。

ルーマニアは、ブルガリアとともに今年4月にEU加盟条約に調印し、2007年にはEU加盟が控えているが、現在も経済的な混乱は続いており、2008年に延期される可能性もあるとされている。

死者の多くは、泥棒の被害を恐れて家に留まり、避難が遅れたのが原因であると見られている。ルーマニアは、経済的な混乱による貧困その他のさまざまな原因により、治安状態が余りよくない。

洪水に対しては、すでにEUレヴェル・NATOレヴェルの災害支援システムが動き出しており、今後EU諸国からの支援活動も活発化しそうだ。

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