西南ヨーロッパ旱魃(干ばつ):イベリア半島を中心に不作広がる
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間15日、今年の穀物収穫予測を発表した。それによれば、今年の収穫は、豊作だった昨年に較べて少なくとも2800万トン程度の減収になる見込みで、パーセンテージにすると少なくとも10パーセント程度の減収となる。
最も被害を受けているのはイベリア半島で、スペイン・ポルトガル両国で、過去30年間最大の不作となる見込み。フランスでも、過去30年間で最大の不作であった1976年に次ぐ不作となるほか、ベルギーでは過去30年で4番目、イタリアでは過去30年で6番目の不作となる見込み。
今年の旱魃は、2003年夏の大熱波の際の旱魃に較べると被害地域が少ない(2003年では小麦生産面積の53パーセントに及び、ドイツ、ポーランド、スロヴァキアなどの中東欧もも深刻な被害を受けた。今年は27パーセント)ものの、旱魃自体は2003年のものより長く(昨年11月から現在まで旱魃状態が続いているという)、欧州最大の不作年の一つといわれる1976年の状態に近いとされる。しかし、1976年に較べると降水量は多いともいう。
欧州委員会は、衛星によるリモート・センシング(satellite remote sensing)や数学的モデルなどの先端科学を駆使した方法により、収穫量を予測している。
作物別に見ると、小麦は昨年比で1000万トン程度の減収、大麦は昨年比で650万トン程度の減収、トウモロコシは少なくとも650万トンの減収となる見込み。米やその他の穀物も軒並み減収となるほか、牧草も影響を受けるという。
国別に見ると、次のようになる:
スペインでは、小麦が58.1パーセントの収穫率減少(昨年比、以下同じ)、大麦が42.4パーセントの収穫率減少となる見込み。これに対して、トウモロコシは余り影響を受けず、3.7パーセント程度の減少に留まると予測されている。
ポルトガルでは、小麦が35.9パーセントの収穫率減少、大麦が54.7パーセントの収穫率減少となる見込み。ここでもやはりトウモロコシはほとんど影響を受けず、1.2パーセントの減少に留まるとされる。
Quellen: MEMO/05/262, IP/05/942. Alle Angaben sind ohne Gewähr.
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