最近のM&A案件:サン・マイクロシステムズ、エクシス、ジョンソン・アンド・ジョンソン
最近の欧州委員会が許可したM&A案件は、次の通り。
〔データシステム業界:サン・マイクロシステムズによるストレージ・テクノロジーの買収〕
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間26日、サン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)によるストレージ・テクノロジー社(Strage Technology Corp.)の買収を許可した。いずれも合衆国の企業であるが、欧州域内市場に影響がある買収であるために、事前に欧州委員会の許可が必要となる。
サン・マイクロシステムズ社は、コンピュータ・システム、ネットワーク・ストレージ・システムなどを扱うとともに、サポート業務を行う。ストレージ・テクノロジー社は、ビジネス向けのデータ・ストレージ・ソリューションを提供する業務を行う。
欧州委員会は、合併審査規則(Fusionskontrollverordnung)に基いて審査した結果、両社の業務の重複部分は多くなく(重複部分が多いと、競争が減殺されると判断されて条件が付いたり不許可になったりする)、また、競争相手は十分な市場占有率を有していると判断し(競争相手が弱すぎると市場支配的な存在になり、競争が歪曲されるおそれがあるので条件が付いたり不許可になったりする)、買収にゴーサインを出した。
〔インク業界:エクシスによるフリントの買収〕
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間25日、エクシス・プリント・ソリューションズ(Xsys Print Solutions)の持株会社であるアステール2匿名会社(Aster 2 SA)=CVCグループ=による、フリント・インク社(Flint Ink Corp.)の買収を許可した。アステール2はルクセンブルク、フリントは合衆国の企業。
エクシスとフリントの市場は業務用インクなどで互いに重なり合うが、競争相手が十分に強いので域内の競争は実質的に阻害されないと判断し、これを許可した。
〔医療用品業界:ジョンソン・アンド・ジョンソンによるガイダントの買収〕
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間25日、ジョンソン・アンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)によるガイダント(Guidant)の買収を条件付きで許可した。買収額は240億ドル。両社はともに合衆国の企業だが、域内競争に影響があるため、買収には欧州委員会の許可が必要。
両社の市場は互いに重なり合うため、欧州委員会から、両社のいずれかが内視鏡血管採取(EVH = Endoscopic Vessel Harvesting)の商品を手放す必要があるとの条件が付けられた。ジョンソン・アンド・ジョンソン社がこの条件に応じたために、欧州委員会は条件付きで許可した。





