2005年08月31日 ヨーロッパ情勢
中央ヨーロッパ大洪水:被害は深刻
8月第4週から起こっている大洪水では、中央ヨーロッパを中心に甚大な被害が出ているが、被害の全貌は未だ明らかになっていない。現在被害が確認されているのは、スイス、オーストリア、ドイツ(バイエルン)、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの各国。
大洪水の原因は低気圧ノルベルト(Norbert)による豪雨で、多くの場所で河川の氾濫が惹き起こされたほか、地滑りなども起きており、これまでに少なくとも44人の死者(うち、ルーマニアで少なくとも33人)が出ている。また、鉄道や道路などのインフラストラクチャーの破壊も深刻で、空路でないと食糧などの生活物資の運搬ができない場所もある。そのほか、家屋の倒壊や浸水などの被害も各地で出ており、全体で被害がどれほどになるのかは把握されていない状況である。
ルーマニアでは今年に入ってからすでに3回の洪水に見舞われており、今回の洪水で4回目となる。また、ブルガリアではこれまで3か月間豪雨と洪水が続いており、すでに20人の死者が出ていた。
イベリア半島では旱魃(干ばつ)が起きており、今年は欧州全体を異常気象が襲っているといえる。そして、その原因は地球の温暖化にあると見られている。2002年にも大規模な洪水が中欧を襲ったことは記憶に新しい。
被害が出ている地域は次の通り:
- スイス:ベルン、中央スイス(ルツェルンなど)、東スイスなど
- オーストリア:ニーダーエスタライヒ州、シュタイアマルク州、フォアアルルベルク州、ティロル州
- ドイツ:バイエルン州
- ポーランド:南ポーランド
- ハンガリー:西ハンガリー
- ルーマニア:中央ルーマニア(ハルギタ(Harghita)で大きな被害)、南ルーマニア、トランシルヴァニア山脈地域、北東ルーマニアなど


