2005年09月18日 EU情報社会
フランス:ブロードバンド通話の事前規制は行わず
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間15日、ブロードバンド通話の市場の事前規制は不要と判断したフランスの電気通信郵便規制庁(ARCEP = Autorité de Régulation des Communications Electroniques et des Postes)の決定を認可した。
ブロードバンド通話(VoB = Voice over the (public) Internet)は、いわゆるIP電話のうち、インターネットのパケット伝送を利用した通話方式の一つで、いわゆるインターネット通話(VoI = Voice over the (public) Internet)に較べて設置が簡単である点が特長となっている。
フランス規制庁はすでにブロードバンド業者について規制を行っているため、ブロードバンド通話に重ねて事前規制を行うことは不要であるとの結論に達した。
また、欧州委員会の見解によれば、EU競争法上、従来の固定電話(PSTN = public service telephone network)の市場とブロードバンド通話の市場を、相互に代替性のある市場として捉えており(つまり、ブロードバンド通話の売上が伸びれば、固定電話の売上は減る、という関係にある)、固定電話の市場では、すでにフランステレコム(France Télécom)が市場支配的な地位を有しているため、ブロードバンド通話の市場で新たに寡占や独占が起こることは考えにくいという事情もある。
もっとも、市場の動向を見て、ダンピング(不当廉売)や抱き合わせ販売が起こるようであれば、規制庁の規制権が発動されるという。







