最近のM&A案件:トシネッケー製鉄によるVVTの買収(チェコ)、ハイデルベルク・セメントとデ・ホープ・テルヌーゼンによるメルマンス・ベトンの買収
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間22日、チェコのトシネッケー・ジェレザールニ(製鉄)社(Trinecké železárny)による、同じくチェコのVVT(ヴェー・ヴェー・テー)社の買収を許可した。また、欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間20日、ドイツのハイデルベルク・セメント株式会社(HeidelbergCement AG)とオランダのデ・ホープ・テルヌーゼン閉鎖会社(De Hoop Terneuzen B.V.、「閉鎖会社」は有限会社に相当)による、ベルギーのメルマンス・ベトン匿名会社(Mermans Beton N.V.、「匿名会社」は株式会社に相当)を許可した。
〔チェコ:トシネッケー・ジェレザールニによるVVTの買収〕
トシネッケー・ジェレザールニ社は、モラヴィア(Moravia)鉄鋼コンツェルンに所属するチェコの鉄鋼会社。VVT社は、スヒラン(Shiran)コンツェルンのホールディングであるアストニア社(Astonia)の100パーセント子会社で、中東欧を中心に鉄鋼製品を供給している。
買収により、トシネッケー・ジェレザールニ社はVVTを単独支配下に置くことになるが、欧州委員会は、合併審査規則(Fusionskontrollverordnung)による審査の結果、VVTはすでに仕入れの60パーセント以上をトシネッケー・ジェレザールニに依存しており、買収よる市場への影響は大きくないと判断、これを許可した。
〔ハイデルベルク・セメントとデ・ホープ・テルヌーゼンによるメルマンス・ベトンの買収〕
ハイデルベルク・セメント社と、デ・ホープ・テルヌーゼン社は、ともにコンクリート業者。ハイデルベルク・セメント社は、ベルギーの子会社インテル・ベトン匿名会社(Inter-Beton NV)を通じてベルギーに市場を有している。
今回、ハイデルベルク・セメント社とデ・ホープ・テルヌーゼン社が、メルマンス・ベトン社の株式を50パーセントずつ取得することになり、メルマンスはハイデルベルク・セメントとデ・ホープ・テルヌーゼンのジョイントヴェンチャーとなる。買収後のメルマンスは、ベルギーでコンクリート生産し、ベルギーとオランダに供給することになる。
欧州委員会は、合併審査規則により審査したが、競争法上の懸念は特にないとして、買収を許可した。





