最近のM&A案件:UPSによるリンクス・エクスプレスの買収、エレクトラとCVCによるCPI出版事業の買収
欧州委員会の決定した最近のM&A案件は、以下の通り。
〔UPSによるリンクス・エクスプレスの買収〕
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間26日、UPS連合王国ホールディング・リミティッド社(UPS (UK Holding) Limited)による、リンクス・エクスプレス・リミティッド社(Lynx Express Limited)の買収を許可した。両社はともに連合王国に本拠を置くが、UPS連合王国ホールディングは、合衆国のUPS(United Percel Service)の子会社。UPSは、世界的に事業を展開している。これらの会社は、いずれも運送業に携わる。
欧州委員会は、合併審査規則(Fusionskontrollverordnung)に基いて審査を行った結果、買収により域内市場の競争が阻害されるおそれはないと判断し、許可を与えた。
〔エレクトラとCVCによるCPI出版事業の買収〕
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間27日、フランスのエレクトラ・パートナーズ・ヨーロッパ匿名会社(Electra Partners Europe SA)と、ルクセンブルクのCVCキャピタル・パートナーズ・アドヴァイサリー・カンパニー(CVC Capital Partners Advisory Company)による、フランスのシュヴリヨン・フィリップ産業(CPI = Chevrillon Philippe Industrie)コンツェルンの出版事業の買収を許可した。
エレクトラは小口資本の管理会社。CVCは投資ファンド(Investmentfonds、我が国の投資信託に相当)に対してコンサルティングを行う会社。CPIは、フランスのほか、チェコ、オランダ、ドイツ、連合王国で事業を展開している。買収計画によれば、エレクトラとCVCがCPIの出版事業に対して共同支配権を獲得する(つまり、CPI出版事業はエレクトラとCVCのジョイントヴェンチャーとなる)。
CVCはすでに出版業界の企業に資本参加を行っているため、合併審査規則による審査が必要となったが、欧州委員会は、域内競争のおそれなしとして、計画を許可した。






