航空機旅客:EU・カナダ個人情報保護協定が調印
EUとカナダの間で、中央ヨーロッパ時間3日、航空機旅客の個人情報の保護に関する協定が調印された。欧州連合(EU)理事会議長国(連合王国)のジャック・ストロー外務大臣、欧州委員会のベニータ・フェッレーロ=ヴァルトナー委員(外交担当)、カナダのジェレミ・キンズマン(Jeremy Kinsman)駐EU大使が署名した。
EUは、すでに合衆国との間でも同様の協定を締結しているが、EU・カナダ間の力関係を反映して、今回の協定ではEUにより有利な内容となった。
2001年の911テロを契機として、カナダは航空機旅客の個人情報を統制する法改正を行い、航空会社は、カナダに向けて飛行する航空機のAPI(Advanced Passenger Information)とPNR(Passenger Name Record)と呼ばれる個人情報を、すべて国境業務庁(CBSA = Canada Border Service Agency)に提出すべきものとした。
しかし、EU側が、このカナダの法制度はEUの個人情報保護法制と牴触する可能性があるとして反発。EU・カナダ間の交渉がはじまったが、交渉は難航。結局、調印に至るまで2年の期間を要した。
協定の内容は、カナダ側が高度な個人情報保護を確保するための法改正を行う代わりに、EU側からEUの個人情報保護指令(Datenschutzrichtlinie)に適合しているとの認定をもらうことができる、というもの。この法改正の義務はカナダ側にとって法的拘束力を有し、カナダ側が必要な法改正を完了し次第、協定は発効する。
協定によれば、カナダ人であるかどうかにかかわらず、旅客がカナダ国境業務庁の個人情報の保存・加工に異議がある場合は、これに対して訴訟を行うことができるようになる。






