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2005年10月12日   EU情報社会

欧州統一緊急番号112番:すべてのEU加盟国で使用可能

欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間11日、欧州統一緊急番号112が、すべてのEU加盟国で使用可能となったと発表した。

今年7月の欧州委員会の発表では、ポーランドが112を整備していないとされていたが、今回の発表では、「欧州委員会の調査により、25か国のすべてのEU加盟国において、どんな電話からでも(固定電話からでも携帯電話からでも)、112番が使用できることが確認されております(Commission surveys confirm that 112 is available, and can be called from any phone, fixed or mobile, in all 25 EU Member States)」とした。

欧州統一緊急番号112は、火災・警察・救急のすべてに対応する。また、欧州統一緊急番号112への電話には、料金はかからない。

EUは「国境のない域内市場(Binnenmarkt ohne Grenzen)」の構築を進めており、人の移動も原則として自由化されている。しかしながら、加盟国によって緊急番号が異なっていたため、出張先・旅行先等にいる場合に、緊急時に何番に電話したらよいのか分からないという事態が生じていた。

このため、欧州共同体のユニヴァーサルサーヴィス指令が、欧州統一緊急番号の整備を加盟国各国に義務付けていた。

今回、すべての加盟国で欧州統一緊急番号112が使用可能となったことで、旅行先・出張先等での緊急時の迅速な対応が可能となる。このことは、日本からの旅行者・出張者などにももちろん当てはまり、旅行・出張等でEUに滞在する際には、緊急番号として「112番」を記憶しておくことが推奨される。

ただ、112番の対応には改善すべき点がまだまだあると欧州委員会はしており、具体的には次の点を挙げている:

  • 112番が欧州統一緊急番号であることの周知度が低い(そもそも112番が欧州統一緊急番号であることを知らなければ、掛けようがない)
  • 112番のオペレータの多言語対応が遅れている(欧州統一緊急番号は、外国人が掛けることを想定した番号なので、多言語対応でないと意味がない)
  • 112番にかけている電話(特に携帯電話)の位置特定システムの整備が遅れている(旅行先・出張先の場合、通常は当地の地理に通じていないものと想定されるため、このようなシステムがないと、緊急事態が起こっている場所を特定できない)

さらに、「eコール(eCalls)」といって、事故を起こした自動車が、(運転手・乗員が意識不明など電話できない状態になることを想定して)自動的に112番に通報するシステムの構築を進めており、2009年からは、すべての新車にeコールの搭載が義務付けられるという。

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