イングランドのプレミアリーグ:放映権の一括販売を廃止、EUの競争法を遵守へ
欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間17日、イングランド(連合王国)のサッカーリーグであるプレミアリーグサッカー連盟(FAPL = Football Association Premier League)が、2007年から放映権の販売方法を改善することに同意したと発表した。
これまで、プレミアリーグの試合の生中継の放映権は、一括してBスカイB(ルパート・マードック氏率いるニューズコープ系列の有料放送)に販売されてきた。このため、他の放送局は放映することができず、結果として、番組編制上の都合で放送されない試合が多数に上る、視聴者が無料放送で視聴することができないなどの弊害が指摘されてきた。
このプレミアリーグの放映権販売方法については、予てから欧州委員会が欧州共同体条約の競争法に違反する疑いを指摘してきた。既に2002年12月に、欧州委員会はプレミアリーグ宛に問題点を指摘する書面を送付している。
欧州委員会の見解によれば、スポーツリーグの放映権の一括販売には、集客力の弱いチームの保護などのメリットもあり、その場合には競争法違反の要件をみたさないので、一括販売すべてが競争法違反となる訳ではないが、プレミアリーグとBスカイBの場合には、総合的にメリットよりもデメリットが上回っていると見ている。
2003年には、BスカイBが放映権の一部を他の放送局に転許諾(Unterlizenz)することに同意し、また、プレミアリーグ側も最低2つの放送局に放映権を販売することに同意していたが、同意内容が不十分であるため解決に至っていなかった。
今回、プレミアリーグ側がさらに踏み込んだ同意を行い、欧州委員会側もこれを受け入れるつもりであると表明したため、ほぼ3年に及んだ紛争は、プレミアリーグ側がEUの競争法を遵守する形で、ようやく収束に向かうことになった。
これによれば、プレミアリーグの生中継の放映権は、等価の6つの販売単位に分割され、それぞれ競売にかけられる。販売単位を抱き合わせて販売することは禁止される。それぞれの販売単位について、最も高値で落札した放送局に、販売単位の放映権は販売される。そして、6つの販売単位をすべて独占する落札者がいてはならない。
これにより、プレミアリーグの生中継のBスカイBによる独占は防止されることになる。この同意は、2007年のシーズンから有効となる予定。






