2004年サーヴィス貿易統計:対日・対米で黒字増加、対中では黒字減少、対印は赤字
欧州統計局(Eurostat)は、中央ヨーロッパ時間13日、2004年のサーヴィス貿易に関する統計を発表した。
それによれば、EU25か国のサーヴィス収支は、輸出が3627億ユーロ、輸入が3199億ユーロで、計428億ユーロの貿易黒字となった。前年(2003年)は、輸出が3334億ユーロ、輸入が2964億ユーロ、計370億ユーロの黒字であったため、サーヴィス貿易自体が拡大するともに、EUのサーヴィス貿易黒字も増加していることが看取される。
地域別に見ると、対日・対米・対加(カナダ)で貿易黒字が増加している一方で、対中では逆に貿易黒字は減少、対印では前年の赤字がさらに増加した。
サーヴィス収支は、大きく分けて、「運輸(Transportdienstleistung)」、「旅行(Reiseverkehr)」、「その他のサーヴィス(sonstige Dienstleistungen)」の3つの分野に分けられる。このうち、「その他」は、知的財産のライセンスやIT関係のサーヴィスなどのほか、弁護士・コンサルタント・医師等の国外業務や、国外向けの保険業なども含まれ、社会の情報化・国際化を最もよく表現する分野である。
このことを反映して、「その他」は最も顕著な伸びを見せており、10年前の1994年に輸出828億ユーロ、輸入742億ユーロ(計86億ユーロ黒字)に過ぎなかった収支は、2004年には輸出2045億ユーロ、輸入1582億ユーロ(計463億ユーロ黒字)にまで成長している。
これに対し、「輸送」は国際化を反映して、輸出・輸入ともに10年前の2倍程度の規模になっているが、「その他」の伸びには及ばない。
「旅行」については、輸出(EU外の人々がEUに向けて旅行する)・輸入(EUの人々がEU外に向けて旅行する)ともに増加しているものの、輸入の伸びが輸出を大幅に上回っており(今日では、アジアなど世界各地のリゾートでEUの旅行者を見かけることができる)、10年前に9億ユーロだった貿易赤字は、205億ユーロにまで拡大している。





