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2006年02月22日   EU環境

欧州委員会指令案:水銀体温計を全廃へ

ギュンター・フェアホイゲン
© European Community, 2006
欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン副委員長(企業・産業担当)。「〔この措置〕は市民の皆さんの健康のため、それから、環境のためによいものです。同時に私たちは、業界に水銀に代わるものを発達させていってもらうための、より一貫性があり、より強固な法的枠組を実現するのです(Das ist gut für die Gesundheit unserer Bürgerinnen und Bürger und für die Umwelt. Gleichzeitig schaffen wir einen kohärenteren und solideren rechtlichen Rahmen für die Industrie, die dazu ermutigt werden soll, geeignete Alternativen zu entwickeln)」。

欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間21日、水銀を使用する計器(室温計・体温計・気圧計・血圧測定器・マノメーターなど)を禁止する指令案を提出した。この指令案が実現すれば、EU域内で新たに水銀計器を販売することはできなくなる。

水銀と水銀化合物は有毒物質であり、人体や環境に甚大な悪影響を与える。特に、水銀が廃棄物と化合すると、毒性の強いメチル水銀(Methylquecksilber)になるが、これが海中の食物連鎖により濃縮されて人体に取り込まれると公害病が発生する。日本においては、いわゆる四大公害病の一つである水俣病により、水銀の有毒性が広く認識されるようになった。

欧州委員会の試算によれば、EU域内で年間33トンの水銀が温度計の生産に使用されているといい、このうち25トンから30トンが体温計に使用されているという。

今回の指令により、水銀体温計に関しては全面的に禁止されるが、その他の水銀計器については一般向けに限定されており、医療用に販売することは許される。

指令案は、今後、EUの立法手続にしたがい、欧州議会と理事会において審議される。この指令が採択され、施行された場合には、施行日から1年後までに加盟国の国内法に転換され、1年半後までに各国の国内法として施行される見込み。

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