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2006年05月10日   マケドニア情勢

EU:マケドニアと短期ヴィザ協定を締結へ

ブランコ・ツルヴェンコフスキ
© European Community, 2006
マケドニアのブランコ・ツルヴェンコフスキ(Бранко Црвенковски)大統領。

欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間4日、理事会に対して、マケドニアとの短期ヴィザ協定を締結するよう勧告した。この協定が締結されれば、マケドニア人がEU諸国を訪問する場合に、短期ヴィザ発給は容易になる。

マケドニアは、今年CEFTAに加盟するなど、最近EU加盟に向けて前進している。旧ユーゴスラヴィア諸国の中では、既にEUに加盟したスロヴェニア、加盟候補国であるクロアティアの次に、マケドニアが有望視されている。

今年1月に、欧州委員会は「西バルカン諸国に関する報告」で、マケドニアとの予備折衝を開始したい旨を発表していた。欧州委員会によれば、マケドニアは短期ヴィザ協定を締結する初めての西バルカン国家だという。

西バルカンは、民族的・歴史的・宗教的・イデオロギー的な要因により、きわめて不安定な地域であり、この地域をEUに包み込み、欧州大陸全土に平和を齎すことがEUの悲願となっている(EUはもともと独仏間の平和共同体構想に端を発しており、平和共同体としての側面がある)。

協定の締結時期については、欧州委員会は、マケドニア側の改革(法治国家の強化、組織犯罪の取締、汚職防止、不法移民防止など)の進展具合によるとしている。

なお、マケドニアは、「マケドニア共和国」という呼称をギリシャから反対されたために、EUや国連では「旧ユーゴスラヴィア・マケドニア共和国」と呼ばれている。これは、現在のマケドニアがスラヴ民族の国家であることを明示する意味がある。

すなわち、アレクサンダー大王で有名な歴史上のマケドニア王国は、ギリシャ民族の国家であるとされており、単にマケドニアを称する場合には、恰もギリシャ人を「僭称」しているかのような印象を受ける。例えていえば、韓国が「やまと」という国名を使用するようなものである。

そこで、「南スラヴ人の国」という意味の「ユーゴスラヴィア」という語を附加することにより、スラヴ人であることが明示されている。もっとも、マケドニアにおいては「マケドニア共和国」が正式名称であり、この名称で国交を結んでいる国も多い。

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