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2006年05月17日   EU経済・金融・通貨

2007年元日のユーロ導入:スロヴェニアとリトアニアで明暗

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© European Community, 2006
スロヴェニアのヤネス・ドゥルノウシェク(Janez Drnovšek)大統領。

欧州委員会は、中央ヨーロッパ時間16日、スロヴェニアとリトアニアのユーロ導入に関する報告書を公表し、実質的にリトアニアのユーロ導入を拒むとともに、スロヴェニアに関してはゴーサインを出した。

これにより、来年1月1日をもってスロヴェニアにユーロを導入することが、欧州委員会から理事会に提案されることになる。欧州委員会の提案に基き、7月11日に予定されている経済財務大臣理事会(いわゆるエコフィン理事会)の審議にかけられ、可決されれればスロヴェニアへのユーロ導入が正式に決定する。

スロヴェニアへのユーロ導入が決定すれば、2004年の東方拡大による加盟国として初めてのユーロ導入となる。また、スラヴ諸国の中で初めてのユーロ導入となる。その場合には、スロヴェニアは、現在の通貨トラール(Tolar、SIT)と訣別することとなる。

〔審査の経緯〕

スロヴェニアは、今年3月2日に欧州共同体条約122条2項に基く申請を行い、欧州委員会・欧州中央銀行に審査を依頼した。また、リトアニアも3月16日に同じく申請を行った。

審査の基準となったのは、いわゆる「マーストリヒト収斂基準(Maastrichter Konvergenzkriterien)」であり、次の4つのマクロ経済基準である:

  1. 健全な国家財政(gesunde öffentliche Finanzen)
  2. 価格安定性(Preisstabilität)、特に、インフレ率が低いこと
  3. 欧州通貨システム内での2年以上の為替相場安定性(Wechselkursstablität)
  4. 長期金利水準(Langfristzinsniveau)の持続性

審査の結果、欧州委員会は、リトアニアについては、インフレ率が基準値(2.6パーセント)を0.1パーセント上回っており、予測によればこのインフレ率が下がることはないと指摘し、価格安定性の基準をみたしていないと結論付けた。その他の3つの基準はみたしているとした。

スロヴェニアについては、今年3月までの12ヶ月間のインフレ率も2.3パーセントであり、基準値を下回っているとして、価格安定性の基準をみたしていると結論付けた。その他の基準についても、みたしているとした。

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