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2007年11月16日   EU科学・研究

EUの研究者の収入は合衆国・オーストラリア・日本・インドの研究者より少ない

【13日・欧州委員会発表】研究者の給料に関する調査が、欧州委員会の委託により行われた。この調査によれば、EUの研究者の平均給与は2万3000ユーロであり、合衆国のみならず、オーストラリア、インド、日本における平均給料に及んでいないことが明らかとなった。また、この調査によれば、欧州研究地域(European Research Area)内でも大きな格差があり(ブルガリアの9800ユーロから、スイスの4万6500ユーロまで)、男女間でも有意な格差が存在する(いくつかの国々ではその格差は35パーセントにも至る)。経験に与えられる価値や、初任給の水準の相違についても、EU内での大きな格差が存在することが明らかとなった。すなわち、連合王国の研究者は、出世した場合に著しい給与の増加を期待することができる(335パーセント増に至る可能性もある)のに対し、デンマークの研究者は90パーセントの増加の可能性があるに過ぎない。

欧州委員会のヤネス・ポトチュニク委員(科学・研究担当)は、「欧州が将来の問題に直面できるようになろうとするなら、われわれは、知識が最も有効利用されるところへと知識を自由に移動させる必要がある。これは、研究者についてもそうである。EU内のこの大きな給与不均衡がかかる自由な移動を歪曲していることは確かだし、EUのトップたちがEU以外の地でよりよいチャンスを見出すということにもつながっている。この格差を惹起している要因を一つ一つ明らかにしていくことは簡単ではないが、いくつかの加盟国においては、われわれの将来に不可欠な作業を行っている人々に対して社会が置いている価値ついて、もっと注意する必要があるといえよう」と述べた。

この調査「公的部門・民間商業部門における研究者の報酬」は、オンラインで行われた。その際、研究活動に時間の少なくとも50パーセントを当てている人を、研究者とした。EU25か国〔2007年拡大前の加盟国〕と連携諸国の公的部門・民間商業部門からほぼ1万件の回答が集まり、回答した研究者もキャリアの様々な段階にある人々である。これにより明らかとなったのは、ネット(手取り)とグロス(ネットに従業員・雇用者双方の社会保障費負担分を加算)の研究者給与である。

データは評価・分析されて、その結果は2種類の異なる集団(第一は欧州の他の職業、第二はオーストラリア・中国・インド・日本・アメリカの研究者)と比較された。

恐らくそれほど驚くことではないが、この分析により、諸国間の差異は広汎わたっていることがを明らかとなった。およそ半分の国々では、ネットの平均報酬は2万ユーロから3万ユーロの範囲(購買力により加重)にある。

女性の研究者と男性の研究者の間の報酬の格差は、ほとんどの欧州諸国において有意となっている。この格差は、エストニア、チェコ共和国、イスラエル、ポルトガルで特に顕著であるが(35パーセント以上)、ブルガリア、デンマーク、ギリシア、アイスランド、マルタ、ノルウェーにおいては、かなり少ない(15パーセント未満)。

グローバルなステージにEUを置いてみると、EUの研究者が全体としてどれほど相対的に低い報酬であるかが明らかになる。2006年においては、EU25の研究者のグロスの平均給与はほぼ2万3000ユーロで、合衆国における6万3000ユーロと比較すると、およそ4万ユーロ低い。アメリカの水準に匹敵する給与を示しているのは、オーストリア、オランダ、ルクセンブルクのみである(〔EU以外では〕イスラエルとスイスもそうである)。比較対象となった国々のうち、オーストラリア・インド・日本については、すべてEU25よりも高い平均報酬をとなっており、EUの平均を下回るのは中国のみである。

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図1:購買力平価によるネットの平均年間報酬(国々の「魅力」)

報告書の全文は、以下からダウンロードできる:

http://ec.europa.eu/eracareers/pdf/final_report.pdf

著作権
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