2007年11月04日 EU外交・安全保障

欧州・地中海パートナーシップ:平和・進歩・文化間対話を支援するための地域協力を前進

【31日・欧州委員会発表】欧州委員会のベニータ・フェッレーロ=ヴァルトナー委員(外交・欧州近隣政策担当)は、11月4日・5日に、リスボンで欧州・地中海パートナー閣僚会合に出席する予定である。この会合では、2005年のバルセロナ首脳会議で合意された5ヶ年作業プログラムの実行の前進について回顧するとともに、2008の優先事項の梗概が示される予定である。出席する外務大臣たちが話し合うことになるのは、「具体的な結果をもたらし、反テロについての行動準則にとってさらなる活動を提案し、中東和平プロセスや地域の状況について議論するためには、どのようにこの改革政策を追求すべきか」という問題となる予定である。リスボンにおけるこの会合の期間中、フェッレーロ=ヴァルトナー委員は、イスラエルの代表団やアラブ・グループと個別のトロイカ会合を行うとともに、欧州・地中海パートナー諸国との二国間会議を行う予定である。

欧州委員会は、10月17日に発した告示において、作業プログラムの実行のための優先事項を提案したところである。この提案は、政治的対話・安全保障対話、反テロについての行動準則の実行、市民の保護、自由貿易、エネルギー、輸送、環境、教育、社会における女性の役割の強化、文化間対話、移民などの分野に亘っている。欧州委員会としては、これらが閣僚会合によって採択されることを楽しみにしている。

ベニータ・フェッレーロ=ヴァルトナー委員は、「バルセロナ首脳会議で合意された5ヶ年行動計画は、我々が共同して行っていく努力に関して、運用上の地図を描くものである。これまでの12年間の漸進的な協力を踏まえて、我々は、政治的な意思・勇気・決定を動員し、我々自身が2005年に設定した目標を現実化し、地域の平和・繁栄・安全という我々の共通目標を達成していかなければならない。パートナーシップは、第一義的には人民のためにあるものである。したがって、我々は、地域の人民のために前進する必要のある分野の作業について話し合うことになるだろう」と述べた。

2008年の活動に含まれることが予想されるのは、以下のものである:

・反テロ闘争についての共同作業(刑事における国際協力の強化や、テロ目的インターネット使用の防止等、技術的な問題に特別の焦点を当てた、2005年に合意された行動準則の実行を含む)。
・経済統合をさらに深化させるため、サービス貿易と開業の権利の自由化、紛争解決制度の設立、規制の収斂、投資の増強を行うこと。
・欧州・地中海文化間対話の初年度の開始。
・情報社会・工業・通商・観光・雇用に関する閣僚会議。
・早期警報・技術移転・能力強化等の分野において、気候変化による消滅のおそれがある地中海南部の低い沿岸地区に対する、南北地中海のパートナー間の協力の強化。
・2006年にイスタンブールで開催された「社会における女性の役割の強化に関する第1回閣僚会合」により合意された行動計画の実行の強化。

背景

1995年11月に欧州・地中海の外務大臣たちが始めた「バルセロナ・プロセス」は、共有・対話・協力の原則に基づいた革新的な提携関係を形成した。このパートナーシップの動機となっているのは、平和・安全保障・繁栄の共有の空間をともに構築するという共通の政治的な意思である。バルセロナ・プロセスは、欧州と地中海パートナー諸国の間の長期的な政治的・制度上の連繋の構築、自由貿易圏の設立や、地中海のパートナーを改革に導くにあたって、成功してきている。バルセロナ・プロセスの優先課題は、欧州と地中海南部の間のパートナーシップを、〔二国間関係ではなく〕地域の次元で発展させることである。このバルセロナ・プロセスを、パートナー諸国との合意による行動計画により補足・強化する作業を行っている欧州近隣政策により、欧州・地中海関係における質的変化を引き起こす追加的な推進力が与えられてきている。

詳細:
http://ec.europa.eu/external_relations/euromed/index.htm

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